ワタリガニの選び方と調理法を伝授!ワタリガニを美味しく食べれる旬の時期はいつ?

カニの調理方法

ワタリガニってどんなカニ?名前は聞いたことあるけど「どんなカニなのかよくわかっていない」
そんな人が意外に多くいることに気づいて驚きました!
今回はワタリガニについて説明したいと思います。

そもそもワタリガニ(ガザミ・タイワンガザミ)とは?


ワタリガニはワタリガニ科に属するカニのことです。
ガザミ属に含まれるガザミ、タイワンガザミなどをワタリガニと呼んでいます。
甲羅の形がひし形をしていることから、ヒシガニ(菱蟹)と呼ばれることもあるようです。

ワタリガニの足は一風変わっていて、下側の足が平たい形をしています。
この足を使って泳げるのがほかのカニとの違いになります。
「渡りガニ」という名前のとおりですね。

日ごろ食べているワタリガニは、ガザミ、タイワンガザミなど

一般に購入できるワタリガニは、ガザミ、タイワンガザミ、ジャノメガザミなどで、そのほか、イシガニ、ノコギリガザミなども購入できます。
また、フランスでもワタリガニ一種、イシガニが食べられているようです。

ワタリガニの産地とおいしくなる旬の時期

  1. ワタリガニの産地と漁獲量
    • ワタリガニは北海道(南部)以南の日本近海で全国的に漁獲されていますが、その中でも関東より南でよく水揚げされています。
      なお、愛知県の漁獲量が最も多く、福岡、愛媛が続いています。
  2. ワタリガニのおいしい旬
    • ワタリガニの旬の時期は、主に夏ごろになります。
      この時期のワタリガニは産卵期を迎え、お腹に外子を抱えたメスのワタリガニが多く漁獲されます。

      ちなみに、夏から秋にかけて、ワタリガニは水深の浅い海域に移動してきますので、この時期の水揚げが一年の中で最も多くなります。
      冬になると、ワタリガニは水深の深い海域に移動してしまい水揚げ量も減ってしまいます。

ワタリガニの選び方とおいしい料理

ワタリガニの選び方

  1. 活ガニを選ぶ 茹でガニもおいしい
    • ワタリガニに限らず、カニは全般的に、カニの体内に含まれる酵素が原因で、死後すぐに傷みが進んでしまいます。
      したがって、おいしいカニを食べるには活カニを選びましょう。
      ただ、活ガニがない場合は、茹でガニを選ぶようにしましょう。
      茹でガニは、甲羅の色を見れば鮮度が分かります。
      具体的には、甲羅の色が赤く鮮やかで、お腹が白いものを選びましょう。
  2. 身が詰まっているカニを選ぶ
    • お店にもよりますが、店頭に並んでいるカニを手に持つことができるお店なら、実際に手に取ってみましょう。
      そして、見た目のとおりずっしりと重いカニには身が詰まっていると考えていいでしょう。
      なお、手に持った時甲羅が柔らかいものは、脱皮直後のカニでまだ成長途上ですから、身が詰まっていません。
      なお、脚の見た目でも身が詰まっているかどうかを見分けることは可能です。
      一番下側の平らになっている足の付け根、膨らんでいる部分が固いと身が詰まっていると考えられます。

ちなみに、脚の欠けたカニは同じ大きさの足がそろったカニよりも安く販売されていますが、見た目が悪いだけで、価格の安さは身が詰まっているかどうかとは関係ありません。
上の条件がそろっているカニなら、脚が欠けていてもおいしいカニの可能性はありますよ。

ワタリガニのオスとメスを見分ける方法

ワタリガニのオスとメスを見分ける方法は簡単です。
カニをひっくり返してお腹を見るのです。
お腹の開く部分(ふんどし)が縦長になっているほうがオスで、幅広になっているほうがメスです。
メスの場合、ふんどしの部分に卵(内子と外子)を抱えることになります。
ちなみに、ふんどしの中にある内子のほうが、外側の外子よりもおいしいですよ。

ワタリガニをおいしく食べられる料理

  1. そのまま茹でる、蒸す
    • ワタリガニの一番おいしい食べ方は、やはり茹でたり蒸したものをそのままいただく方法です。
      塩や醤油を付けていただけば、カニの旨味を存分に楽しむことができます。

      詳しい茹で方・蒸し方については、*こちらのページ*で説明しているので、そちらをご覧ください。

  2. 味噌汁
    • ワタリガニはそのままいただくのもおいしいですが、お味噌汁に入れるのも定番の楽しみ方です。
      ワタリガニを殻ごと入れますが、入れるときはハサミで足などを細かく切り離しておくと、カニから出汁も出やすくなりますし、出来上がりに食べやすくなります。
  3. お鍋
    • ワタリガニをお鍋に入れるのもいいでしょう。
      お鍋として楽しんだ後は、ご飯を入れておじやにしたり、麺を入れて、いつもと違う締めを食べるのもおいしいですよ。

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