元漁師が教えてくれた毛ガニの美味しい食べ方

毛ガニ全身 毛ガニ

冬の名物と言えばカニ!
その中でも特に濃厚なカニみそと蟹出汁が出てくれるのはズバリ「毛ガニ」でしょう!

今回は北海道で元漁師をしていた親戚から直接教えていただいた本場北海道での毛ガニの食し方を書いていきます。

冬の名物と言えばカニ!
その中でも特に濃厚なカニみそと蟹出汁が出てくれるのはズバリ「毛ガニ」でしょう!

今回は北海道で元漁師をしていた親戚から直接教えていただいた本場北海道での毛ガニの食し方を書いていきます。

毛ガニの基本情報

毛ガニ

毛ガニについて
項目 特徴
生物学的分類 エビ目カニ下目クリガニ科
毛ガニの足(脚)の本数 10本(ズワイガニと同じ本数)
甲羅や脚の表面 淡赤褐色の甲羅に短い剛毛が密生しており、脚は短く側面と目の間に棘がある
産地 国内産は北海道沿岸部(オホーツク海)に面する地域・岩手県で主に漁獲
海外産はアラスカ産が流通している
身の質感や味 カニの風味がしっかりしており身が柔らかく舌先でほどける舌触り。出汁が非常に出やすい
調理方法 サイズが小さく鍋や味噌汁など煮る調理方法が適している。蟹身を焼くことも可能
カニみその有無 流通する毛ガニの大半にカニみそが含まれており、濃厚でコクがあり非常に美味。とろける滑らかさと程よい甘味・苦味が病みつきになる

道産子が食べている地元飯!鉄砲汁(蟹味噌汁)

鉄砲汁・蟹汁・カニ味噌汁
毛蟹の旨味が溢れる出汁と甲羅の中から染み出る濃厚でコクのある蟹味噌は北海道の地元民が絶対に食べたことがあるソウルフードと言えるでしょう。
毛ガニは北海道民から一番食されているカニであり、家庭でも馴染みがある食材です。北海道沿岸部に住んでいる現地の方は海岸を歩いていると毛ガニを見つけてそのまま味噌汁に入れるという贅沢な食べ方をしてる人もいます。
毛ガニはサイズが小さく小鍋で煮ることができるのと、脚が補足サイズの小さいものは身が食べずらい一面から出汁として使われることがあるそうです。
この鉄砲汁の一番の特徴は毛蟹だけでものすごく濃厚な出汁が出ること。そこに味噌とネギを入れるだけで蟹の満足感を味わえる一品となります。

一匹丸ごと毛ガニ鍋

毛ガニ鍋
鉄砲汁(蟹味噌汁)でも記載しましたが、毛ガニは煮込むと濃厚な出汁と蟹味噌が出てきます。その出汁でつくる毛ガニ鍋は野菜にカニの風味や旨味が染みわたりカニ鍋の中でも強烈な香りを出す鍋となります。
北海道民が一番消費している蟹は毛ガニ。値段も手ごろで市場でも買いやすく煮込むだけで満足度の高い料理に仕上がるのが人気の秘訣と言えるでしょう。
毛ガニ鍋の場合はカニの味が強くちょっと臭いに癖のある野菜では太刀打ちできない出汁や蟹味噌の風味を持っており悪く言えば他の素材の長所を殺してしまう部分もあります。
なので安くて水気が少なくて触感の良い「きのこ類」「オクラ」「木綿豆腐」などが相性がよいです。逆に水気が多い「もやし」「こんにゃく」などは相性が悪く入れない方がよいでしょう。
北海道の大学生がやっているのが毛ガニの1人鍋。毛ガニは甲羅が柔らかく小ぶりなサイズなので半分に割ってしまえば1人用の鍋であっても収まってしまいます。
毛ガニ解体
綺麗に彩たいのであるならば丁寧にばらした方が見栄えもよくなります。
解体方法はこちらに記載しております→毛ガニ解体方法
毛ガニの解体の基本はハサミと包丁でできるので家庭でも簡単に行うことができます。

毛ガニの蟹味噌を味わう

毛ガニ蟹味噌
毛ガニの持つカニ味噌は蟹類の中でもトップクラスの濃厚さとまろやかさ・コクを持っており毛ガニのカニ味噌を食べると他のカニでは満足出来ないくらいの中毒性があります。
毛ガニのカニ味噌は甘味があり苦味も程よく残っている不思議な食材です。よく「ウニに似てるの?」と質問されますがウニとはまた違う濃厚さと磯の香りがあるので別の食材ととらえてください。
カニ味噌の食べ方はそのまま食べてカニ味噌本来の味を楽しむのがベターですが、地元民の食べ方でカニ味噌をバケットやパンに少し塗って食す食べ方もあります。
北海道の寿司店や回転寿司店ではカニ味噌が軍艦巻きの上に乗って寿司ネタとして提供されることがあります。カニ味噌と酢飯と焼き海苔を一緒に食べることでまた違ったカニ味噌との相性を味わうことができます。
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